CELTAコース完全版
受講前
CELTAを取得するうえでの道のりを話していきたいと思います。
校舎は、International House Bangkok(タイ・バンコクにある語学学校)のオンラインコースで約2か月かけて受講するコースに申し込みました。
受講前には、受講者の英語力を確認するための筆記試験と面接試験があります。
筆記試験
- 文法の説明
- 発音に関する知識問題
- 先生として大切なこと
- クラス内で発生するであろう問題を解決する方法
※校舎によって異なる場合がございます。
面接試験
- CELTAで大切にされている価値観
- 受講中はどのような態度で臨むか
- 単語の意味を説明し、その単語を使用した例文を作ること
を答えました。
筆記試験では、考える時間はあり、文法書や辞書を調べればいいので比較的簡単です。
面接では英語の流暢さ、単語の意味や文法の用法をパッと説明できるかがみられています。
ポイント
・英語で書かれた文法書を読み、文法用語を英語で学び、文法を英語で説明できるようにすること
・CELTAの推薦図書である「Learning Teaching」を事前に読み、CELTAで大切にされている価値観を知ること
コース開始後
約2か月半で、8回の模擬授業と4回の課題提出を行います。
受講日はパートタイムの場合、土曜日と日曜日に1日8時間となっています。
ただ予定より1、2時間早く終わる日が多く、最も早く終わったのは3時間前でした。
パートタイムでもレッスン準備や課題をこなすのは大変で、相当バタバタしていました。
フルタイム(1か月間、月~金まで講義)の場合はより体力的・精神的にきついと思います。
スケジュールを極力空け、体調管理をしっかりしたほうがいいでしょう。
模擬授業
模擬授業といっても、本当の生徒さんに向けて授業をします。
レッスンの作り方はチューターさんに教えてもらえますのでご安心ください。
生徒さんはミャンマーやタイからの生徒さんが多かったです。
みなさんとても素直で、ネット接続が悪かったり、不手際があってもゆったりと見守ってくれています。
授業前にチューターさんにレッスンの流れを説明し、同じグループのCELTA受講者を生徒役に見立てリハーサルをします。
授業後には、フィードバックの時間があり、受講生やチューターから良い点や改善点を指摘されます。
提出課題
リサーチが必要な課題が多く、自分の主張を支える根拠や引用元を求められるので、思い付きだけで書くことはできません。
もし不十分と認められれば、再提出する必要があるので、何をどう書くかをしっかりプランニングしてから書き始めましょう。
ポイント
・パワポやZoomを使うことが多いので仕様に慣れる(スライドの作り方、共有機能、チャット機能)
・ネットの回線が万全かどうかを確認する
・CELTAが推奨する本を読んでおく(課題提出用の知識を蓄えておくため)
講義の日々
講義で学ぶ内容やチューターさんからのフィードバックはとても興味深く、日がたつごとに先生としての自信・スキルが高まっていくのを感じました。
英語の先生を志す人ならぜひ受けておくべきだなと思いました。
講義内容
レッスンプランの作り方
学習さんの性格、目標、好みを知ること
4技能+文法力、語彙力、発音をそれぞれどのように伸ばしていくか
レッスン中のアクティビティについて
ティーチングスキル・テクニック
CELTA取得後のキャリア
など
受講後
私はいま英語講師として活動しています。
CELTAコースを受講したことで、講師としての太い幹ができたと感じています。
CELTAで学んだことが大正解というわけではなく、目の前の生徒さんの性格や目標、現在の英語力を考慮して、アレンジを加えていく必要性があると思います。
CELTAを取得したことに胡坐をかくことなく、さらに自分自身の英語力やティーチングスキルに磨きをかけようと固く決意しました。
雑感・小話
天使のクラスメートと鬼の教官
参加者の国籍は、日本や中国、スペイン、インドネシアなどでした。
参加者の英語レベルはCEFR C2(ネイティブ)くらいで、ペラペラです。
みなさん良い方で、クラスにはみんなで助け合って乗り越えていこうという雰囲気がありました。
手厳しいフィードバックをチューターから受けた際にはお互いに慰めあい、課題が出た際にはみんなで知恵を合わせて合格をもらえるように協力した思い出があります。
そして鬼教官の登場です・・・
チューターさんがどのような人かは本当に運です。
私の時は4人の教官がおり、副教官3人は優しく、主任教官は超スパルタでした。
主任教官に対して、レッスン前にレッスンプランを説明し、リハーサルを行うのですが、教官から「なぜそのアクティビティを行うのか」や「なぜそのように文法を説明することに決めたのか」の質問を浴びせられます。
そしてダメ出し、ダメ出しの連続です。
副教官の1人は、自身がCELTAコースを受講中にチューターと大喧嘩した思い出話を話してくれました。
その人はCELTAコースをブートキャンプ(軍隊の新人訓練)と形容していました。
運がいいことに、主任教官が私のグループにつくのは最初の1か月だけで終了したので、後半は天国に感じました。