英語を教えるうえで参考になった本!
Learning Teaching THIRD EDITION(2011), Jim Scrivener, Macmillan Education Limited
CELTAコースでも参考図書として紹介されている本になります。
英語の先生としての心構えや準備の仕方など、今後の指針を与えてくれました。
どんなことが記されているか、おすすめポイントなどを紹介していきますので、お付き合い頂けたら幸いです。
英語のシステムやスキルに関する理解
先生として知っておくべき、英語の言語システム(文法、語彙など)とスキル(4技能など)についてとてもよく理解することができます。
それだけではなく、スキミングやスキャニングなどのサブスキルもしっかり解説してあるため、学習者さまがどういった点を難しく感じているか、その原因は何かを分析するうえで勉強になる本だと思います。
また、冠婚葬祭などフォーマルな場所で普段あまりかかわりのない人とする雑談と、親友との雑談では使用する言葉遣いは大きく異なりますよね。こういったregister / appropriacyに関する知識も増やすことで、先生としての知識を広げていきましょう。
レッスンプランに関する理解
学校で英語を教えている先生だけでなく、オンライン英会話などでフリートークだけではなく、レッスンをしっかり組み立てて教えてみたいという方にお勧めです!
レッスンの目的は何か、どういう順番でレッスンを展開していくか、上手くいかなった時はどうするかについて深い理解が得られるでしょう。
それだけでなく、どう学習者さまのレッスンに対する興味を生み出していくかについてはとてもよく書かれています。
たとえば、いきなり先生が「今日は過去形についてやっていきます。・・・・・・」と講義のようになっていったのでは、学習者さまの興味は薄らいていってしまいますよね。
いきなり教えたい内容を解説するのではなく、レッスンのトピックに関連した写真や絵、動画を見せ、徐々に本題に移っていくことで、生徒さまが興味を持つようにしていきます。といったことがよく説明してあります。
関連サイト
レッスン中のふるまいに関する理解
レッスン中に、先生はどのように学習者さまと接していくかに関して事細かに書かれてあります。
先生の話す時間、個性様々な学習者さまとどう関係を構築していくか、理解しているかどうかを確認するためにはどうすればよいかなど、具体的な例を交えながら解説してあるので、すぐに実践に移せるような内容ばかりです。
「先生が話す時間が短ければ短いほど、生徒さまの話す時間が長くなる」
この本やCELTAコースの中心にあるのはこの言葉だと思います。
先生中心から生徒中心のレッスン。
それを達成するためには先生はどう行動するか。
英語の先生としてやっていくうえで、先生とは何か、語学とは何か、語学学習とは何かを深く考えるきっかけとなった本です。