英検準2級のライティング講座
文字数は3級が25~35文字、準2級が50~60字なので倍に増えています。
すべての級に共通しているライティングのポイント
・質問に沿った内容
・構成
・文法・単語を適切に使用すること
英検準2級で苦戦する生徒さんが多いのはなぜ?
- 社会について意見を求められる
3級では生徒さんの好み・生活について書く場合が多いです。そのため、客観的よりも主観的な内容になります。
準2級は、社会の慣習・ルールについて自分の意見を書く必要があります。
英語力よりも、まずは考える力を身につけなければいけません。
考える力を磨くためのおススメ練習法は・・・
自分の中で意見をまとめる際の基準をつくることです
「健康」、「お金」、「環境」などの上位概念と照らし合わせて、「良い」か「悪い」を判断する。
上位概念:野菜や果物など、グループ・総称
下位概念:キャベツ、バナナなど、個別・具体的なもの
自転車専用レーンを増やすべきか?がテーマだった場合
例)
「健康」・・・良い。安全になるから
「お金」・・・悪い。費用が掛かる。
「環境」・・・良い。自転車は車より環境にやさしい
- 客観性を求められる
3級では「どこの国に行きたいですか?」がテーマの場合、「~にいきたい」や「英語で話してみたい」など主観性100になります。
ただ準2級では、主観20:客観的80の割合になるでしょう。
物事が良いか悪いか、賛成か反対か(主観20)
それはなぜか(根拠)(客観80)
自分だけでなく、周りの人や自然、経済などにどのような影響を与えるかを考える必要があります
- ライティングのテーマに興味・関心がもてない
生徒さんからも最初は「賛成でも反対でもどっちでもいい・・・」といった声がちらほら聞こえます。
先生・保護者さまができることとしては・・・
そのテーマに関連した動画やニュースを紹介することによって、生徒さんの生活とトピックを結び付ける
たとえば・・・
英検準2級に挑戦するKota君
「モノの値段があがること」は、自分の生活とは関係ないと思っています。
ただ、値段が上がったことでお母さん・お父さんがKota君の大好きな食べ物・飲み物を買ってくれなくなったり・買う頻度が少なくなったりなるかもしれない。
買わない・買う頻度が落ちると、企業が生産しなくなる可能性もあります。
「値段が上がる」→「売り上げが落ちる」→「企業が該当する食品・飲料水部門を閉鎖する」
テーマは生徒さんが思っているより身近なことを伝えると、ライティングテーマに対する態度が変わるかもしれません。
ライティングの表現を増やす
ここからは英語に関することです。
自分の意見を主張する際のI think thatや2つ理由があることを表すI have two reasons.結論をあらわすIn conclusionのほかにも、ライティングに使える表現の幅を広げる必要があります。
- To不定詞を使った表現
It’s ~ to ・・・ .
・・・することは~です。
~には形容詞、・・・には動詞の原形を入れます。
~と・・・に色々な単語を入れることで、さまざまな文章を作ることができます。
たとえば・・・
It’s healthy to eat vegetables.
- 動名詞(~)+helps+人+動詞の原形(・・・)
~することは(人)が・・・するのに役立つ、する助けとなる
Eating vegetables helps people stay healthy.
- If 主語(1)+動詞の現在形(2)、主語(3)+will(4)
もし(1)が(2)するなら、(3)は(4)するでしょう。
よくあるミスは、If節内の文章を未来形(will)にしてしまうことです。
×If it will rain tomorrow, I will go to the zoo.
〇If it rains tomorrow, I will go to the zoo.
たくさん文章を作って、先生・保護者さまからフィードバックを受けてみましょう。
もし添削してもらう人がいない場合は、GrammarlyやGingerというアプリがおすすめです。
アプリをインストールし、英語を書いてみると、文法的に間違った個所を教えてくれるのでおススメです。