英会話レッスンと独学
わたしは、英語講師という仕事をしていながらレッスンをすることの意義って何だろうかとふと感じたことがありました。というのも、個人的には英語を身につける過程(現在進行形)においては一人で黙々と取り組んでいた時間のほうが圧倒的に長く、レッスンというのもあまり受けたことはありません(フランス語を除く)。
1週間に1回 30分 ~ 60分のレッスンが本当に役立つのだろうか、価値を提供できているのだろうかと悩んでいたこともあります。
結論としては、役に立ちます。
なぜそういう結論にたどり着いたか理由や具体例を交えながらお伝えしていければと思っているので、お付き合いください。
他者(講師やクラスメート)の効果
①客観的な分析
独学で勉強を進めていると、自分のしていることは効果的なのか、自分の強み、そして改善が必要なスキルはどこなのか、悩んでいる方もいらっしゃのではないでしょうか。
そこで、講師からしっかりとしたフィードバックをもらうことは自分の学習状況を把握するうえでとても大切なところです。
たとえば、
・関係代名詞を使用した文章をパッと話せる!
・リスニングでテキストの大枠は理解できているが、詳細な情報をくみ取ることが難しい。
フィードバックを受けることで、できている部分と伸びしろがある部分を明確にすることができます。
その他にも、クラスメートがいた場合は各々が切磋琢磨し、有益な情報を交換する場にもなりますよね。
つまり、レッスンを受けることにより、自分自身の英語能力を分析する場になります。
②ほどよいストレス
他者と接することで、失敗したくないという不安、自分の英語力を証明したいという欲望など、ちょっとした緊張感が自分の中に生まれます。そうした少量のストレスを学習の中にうまく取り込むことで、英語学習のモチベーションに刺激を入れ続ける効果があります。その刺激は、英語学習の習慣につながります。
たとえば今週のレッスンでプレゼンテーションをしなければいけない。人によりますが、多くの人にはストレスが生まれます。「うまくこなしたい、でもできるかな」。この欲望と不安がストレスを生みます。ただ、終わった後の爽快感、達成感、充実感を想像してみてください!
終わった後の達成感 ー プレゼン前の不安 =自信
この図式はぜひとも覚えていてほしい部分です。
ストレスはもちろんレッスンでなくとも試験であってもよいのですが、試験というのは過負荷なストレスになる可能性もありますので、レッスンというちっちゃいストレスを自分に与えてあげることが大切です。
③スピーキングの機会を増やせる
とてもシンプルで申し訳ございません。
もちろん、音読やひとりごとでもよいのですが、他人に自分の言いたいことがうまく伝わるかどうか、相手が話したことに対してパッと答えることができるかなどは相手が必要なことですよね。もし相手がそこまで自分の意図を理解していなければ、補足が説明が必要ですし、フォローが必要になります。自分の想定外のことが起きたときに英語でどう乗り切っていくかという場数を踏むことがとても重要です。
まとめ
- 客観的な視点を持つことができる!
- ほどよい緊張感
- アウトプットを増やすことができる!