CELTA講師が勧めるリスニング力を確実に身につける方法
今回は、英語のリスニング力をどう伸ばしていくか、どの教材を使用すればいいか、をアドバイスしていければと思います。
なぜリスニングだけの記事かというと、4技能のうちリスニングが、勉強法や教材えらび(何を聞くか)の点においてアドバイスさせていただく回数が最も多いからです。
自分のリスニングレベルより簡単すぎるまたは難しすぎる教材を選んでいたり、自分に合った教材を選んだとしてもうまく活用できていないケースが多く見受けられます。
ネイティブ同士の英会話スピードについていく、映画を字幕なしで理解する、英検や共通テストのリスニングで高得点を取るなど目標を達成するために、いくつかのポイントを共有させていただきます。
ぜひ、今からご紹介する教材選びの基準・学習法を習慣にしてくださると幸いです。
なにを聞くか?
- 背景知識を知っている題材
話されている内容に関する知識をもっている状態でリスニングをすると、内容を簡単に理解することができます。
たとえば、歴史好きな人であれば、歴史を紹介するポッドキャストを聞いたり、youtubeを視聴したりすることで、今話している内容とこれから話がどう展開していくかを予想することができ、ストレスを感じることなく、たくさん英語をインプットをすることができます。
江戸時代の文化に興味がある人であれば、リスニングでTokugawa Shogunate(徳川幕府、徳川将軍)という単語を聞いたときに、
「徳川shogunate? たぶん、徳川幕府とか徳川将軍のことを言ってるんだろうな!」
と予想がつくのです。
その人がもっている歴史の知識と話されている単語や熟語表現がリンクすることで、リスニングがスムーズに行われるでしょう。
- 興味のある分野
上記の内容と少し重複する部分はありますが、非常に大事なことですのでお伝えさせてください。
英語学習は、自分の好きな分野またはこれから学ぶ必要がある分野とかけあわせて行うことを強くお勧めいたします。
アニメが好きな人であれば、アニメを英語で見たり、アニメのレビューをしている動画を視聴したりがよいでしょう。
海外で医師として働きたいと思っている人は、医学についてのポッドキャストをリスニング教材として選ぶとGOODです。
自分の生活に関連したトピックを選ぶことはとても大切事だと思っています。
- スクリプトや字幕機能がついているもの
聞き取れない原因としては、聞こえてくる単語の音と文字にギャップがあることだと考えられています。
たとえば、caveという単語を聞いたときに、「C・I・E・V」というスペリングが思い浮かぶような状態です。
それを解決してくれるのが、スクリプトや字幕機能です。
聞き取れなかった単語のスペルを確認し、自分で音読などをしてみることで、単語が持つ音と文字をリンクさせることが可能になります。
これは文章を聞き取れなかったときにも、効果を発揮します。同様に字幕で出てきた文章を音読やシャドーイングすることで、リスニングの速さやイントネーションに慣れることが可能になります。