CELTA英会話講師のレッスンプラン3
MFPFのあとは、いよいよ「理解している」から「使える」にレベルアップしていくために練習していきます!
英検やTOEIC, IELTSなどの試験対策レッスンにも応援できる部分もあるかとは思いますので、ご参考になれば幸いです。
Controlled practice
Controlled practiceとは、そのレッスン内で生徒に習得してほしい文法項目(ターゲットランゲージ)を正しく使えることができるように練習するアクティビティです。つまりは、言葉を「流暢に」使うよりも「正確に」使うことを目標にしたステージです。
何がcontrolledされているのかというと・・・生徒が使える言葉です。
Controlled Practiceでは、ターゲットランゲージを正確に使用することが目標になります。
そのため生徒は自由に発言するというよりは、ターゲットランゲージの中から状況状況に応じて適切な文章を選ぶという、ステージ。
ただ、普段の生活でこういった使用していい言葉が制限された状況というのは起こりえないので、「少し非現実的ではあるが、生徒にターゲットランゲージを使用させるためである」ということを先生は理解しておく必要があります。
アクティビティの種類:穴埋め問題や並び替え問題(語句整序)、選択問題など
Controlled practiceの例
ターゲットランゲージ:「アドバイスを与える表現」と「相手の話に反応する表現」
トピック(場面設定):パーティーの準備
それぞれの登場人物の発言に対して、下記のフレーズから適切な文章を選ぶアクティビティです。
使用できるフレーズ
・You shoud...
・You'd better
・Why don't you?
・You might want to...
・I agree with you.
・I see, but... その他
Sarah - I don't know which bottles of wine to buy.
Can you give any advice to her?
You should buy Bordeaux wine because it is said to suit everyone's taste.
Well done !
I think we'll invite 15 people to the party.
How about this one?
I see, but 15 people are too many. I don't like a big party.
Great !
生徒が状況に応じてフレーズを使い分けられているか(正確性)を、先生はしっかりチェックしていきます。
ほかの生徒にも「Any other idea?」と聞くことで、よく話す生徒だけではなく、少しシャイな生徒にも発話を促していきましょう!
Freer Practice
Freer Practiceは、「正確さ」よりも「流暢さ」に重きを置いたステージになります。
そのため、先生も生徒のエラーを発見した後にすぐにフィードバックを与えることなく、ミスがあっても内容が伝わっていればOKというスタンスを取ります。もちろんフィードバックはアクティビティが全部終わった後にしていけばOKです!
先生は、実際の生活で起きうる状況の設定、または聞かれるような質問を用意します。
そうすることで、生徒がリアルな生活で自分が英語を使って話している姿をイメージしやすくなります。
アクティビティの種類には、スピーキング「ロールプレイ」や「ディスカッション」など。
Freer Practiceの例
友達とパーティーの計画をする!
How about make invitation cards?
That sounds great !
もしうまく話し合いがうまくいってないペアがいたら、先生が助言を与えたほうが〇
たとえば・・・
Have you decided about drinks or foods for your party?
一通りパーティの計画が立て終わったら、グループごとに発表してもらいます!
いよいよ先生からのフィードバックです!
先生は各グループの話し合いを見て、直したほうが良い言語的な間違いであったり、みんなの前で褒めたい良いフレーズがあったらすぐにメモしたほうがよいでしょう!
上記の文章である文法的なエラーがあったのですが、気づいた方はいらっしゃるでしょうか??
" How about make invitation cards ? "
Ok, everyone! Is this sentence correct or wrong?
I think it's wrong.
Yes! How can you make it correct?
How about making invitation cards?
That's the way !
こういう風に、フィードバックの際も先生から一方的に話すのではなく、生徒に問いかけながら答えに導いてあげたほうが、生徒の理解度も深まります。
まとめ
- 「知っている」から「使える」にレベルアップしていくようにする。
- なぜこのアクティビティをやっているのか、このアクティビティの目的は何かを理解する。
- 先生中心ではなく、生徒中心のレッスンにする。