英検3級・ライティングのレッスン

はじめて英作文に取り組むお子さまは、書きはじめで手がとまってしまうことが多いかもしれません。

何を最初に書けばいいのか?つぎはどうしたらいいのか?

英検3級まで進んだということは、文章を読む経験を積んできているので、頭の奥底では文章のパターンは知っていると思います。

ただ、アウトプットの仕方が整理できていない状態にいるかもしれません。

そこで先生の仕事はそのパターンを表面化させ、

「文法やパターンは知っているけど、書けない」から「少しずつ書ける」に移行させてあげることだと感じています。

物語を作る

なぜ、自分のことではなく「物語」かというと、

クラスのみんなで考えるためです。

自分のことについて書くのも良い練習です。

ただ・・・

考えて、書く作業はどうしても個人で行う必要があるため、難易度は少し高いです。

クラス全体で同じストーリーを考え、文章を作って、完成させるためには、「物語」という手法がいいでしょう。

物語はフィクションですので、生徒さんの創造性が大いに発揮され、クラスの雰囲気がポジティブになります。

実際にどう進めるか

ポイント:

  • 先生が生徒に考える糸口を与えながら進めていきます。
  • 先生は一方的に話しすぎないようにしましょう。

先生は「主人公は誰にする?人でも動物でもいいよ」

生徒「くまがいい!」

先生「いいよ!おなまえは?」

生徒「Yuta!」

先生「かわいいお名前だね!Yutaくんはクマですってことを読んでいる人は知らないから、伝えたほうがいいかね」

「じゃあ英語で書いていこっか!主人公は誰だったけ?」

生徒「Yuta!」

先生「じゃぁYutaを最初にノートに書いてみよう!Yutaはなんだったけ?」

生徒「クマ!」

先生「クマって英語で何だろう?」

生徒「bear!!」

先生「~です。って言うときは、amとかareとかisがあるけど、Yutaくんていう一頭のクマさんだから、どれがいいかな」

生徒「isかな」

※(この問題が難しそうな様子であれば、「この主語にはamとare、isのうちどれをつけたらいいでしょうクイズ」を何問かやってみてもいいかもしれません)

Yuta is a bear.が出来上がります!

物語の展開

今度は・・・

先生「Yutaくんは何をすることが好きかな?」

生徒「自転車に乗ること」

先生「「自転車に乗る」は英語でなんて言うかな?」

「乗る」がわからない場合は辞書で調べさせることで、単語を調べる習慣を身につけさせるよう促します。

先生は「Yutaくんには友達はいる?」や「なんでそのお友達のことが好きなのかな?」

を聞いていき、

生徒「女の子うさぎのデイジー!理由は親切だから!」

先生「主人公のあとには、必ず「動きを表す言葉」を置かなきゃいけないんだけど、「Yutaくんには友達を持っています」だと動きを表す言葉はどれだろう?」

※友達を持つとは言いませんが、haveを引き出すために変えてみます。

生徒「持っている?I have a dogとか言ったことある!」

先生「持つって英語でなんて言うかな?」

生徒「have?」

その後、先生は「すばらしい!じゃあ、友達って英語で何だっけ?」や「Yutaくんは男の子だから、HeかなSheかな?」と問いかけながら進めていきます。

Yuta has a friend. He likes her because she is kind.

と文章が完成します。

文章の主語を最初に置き、動詞を置くことが定着!

理由を述べる時はbecauseをおくことを学習することができます!

まとめ

実際はこんなにスラスラとレッスンが進むことはなかなか難しいかもしれません。

「自分でストーリーが書けた!」や「単語が思いついた」などの達成感を味わってもらいながら、ゆっくりと作文の基礎と楽しさを教えていきましょう。

ライティングの基礎を疎かにすると、どこかで必ずつまずく瞬間が来てしまいます。

なので、生徒さんが楽しめ、かつ英作文の基礎をしっかりと学習できるようにしていきたいですね。