英単語の学び方

単語の学習法・覚え方は世の中にたくさんあふれていて、どの方法がいいのか悩むことも多いと思います。

「エビングハウスの忘却曲線」という「人がどのくらいで学習したことを忘れるのか」を研究した理論をもとに学習計画を立てる方法。

そういった理論はもちろん効果的です。

ただ、単語を勉強する際に一番大切な「単語の何を調べるのか」についてお話していきたいと思います。

類義語と対義語

ある単語の類義語と対義語を調べることで、一度に学習する単語量がUPします。

たとえば、「buy(買う)」という単語ですと、「purchase」や「pick up」、「get」といった似た表現があります。

「buy」の対義語は「売る」になるので、「sell」となります。

ここまで「buy」という1つの単語を調べただけで、4つの単語・表現を学ぶことができました。

単語がフォーマルかカジュアルかを調べる

フォーマルな単語は、新聞や仕事で使用される固い表現

カジュアルな単語は、日常会話で使われる比較的ラフな表現

※フォーマル・カジュアル問わずに使うことのできる単語・表現も数多くあります。

英検・IELTSのライティングを受ける方、仕事で英語が必要な方にとっては・・・

カジュアルな単語・表現は減点対象となっているので、この区別が必要になってきます。

たとえば・・・

「buy」は、フォーマルでもカジュアルでも使われることはあります。

類義語である「purchase」は、フォーマルな表現です。

日本語で言うと「購入する」という意味になります。

お友達から「前一緒に見たかわいい靴を買ったよ」ではなく「購入したよ」と言われたら少し不自然さがありますよね。

もちろん自分の伝えたいことは伝わり、コミュニケーションをとることはできます。

単語の「発音」を調べる

生徒さんに多いのが、単語を読めば意味は分かるけど、聞いたときに何の単語かわからなくなることです。

その問題は単語帳で学習する際に目で文字を追うだけではなく、単語の発音を確認する習慣を身につけることで解決します!

自分でも発音してみることで、単語の音が耳に残り、リスニングしたときに聞き取りやすくなります。

例文を調べる

その単語がどのような文脈で使用されているかを確認するようにしましょう。

そうすることで・・・

  • お堅い文章・カジュアルな文章のどちらで使われているかがわかる
  • 前後にどのような単語が来るかを把握できる

「purchase」を、Cambridge Dictionaryで検索すると・・・

Except under clearly defined circumstances, it is illegal in Britain for a company to purchase its own shares.

訳:明示された事由を除き、英国では自社株を購入することは違法となる。

https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/purchase

と例文が出てきます。

例文では、「purchase」のあとに「share(=株)」という単語があることから、契約書や新聞に出てきそうな文言ですよね。

堅い文章であることがわかります。


ふたつ目の例文をご紹介いたします。

To qualify for this fare, you must purchase your ticket 21 days in advance.

訳:この運賃が適用されるには、21日前までに切符を購入していただく必要があります。

この文章は、鉄道会社または駅からチケットを購入するお客さんに向けたお知らせの文となっております。

そこから「purchase」は、会社やお店からお客さんへのお知らせとしても使用されていることがわかります。