生徒さんを取り残さないために
参加してくださる生徒様のアウトプット量は平等かどうかを振り返ることはとても大切です。
いろいろな先生方のレッスンを見学する中で(わたしにもあてはまるときがあります)、クラスのなかで比較的英語力が高く、社交的な生徒さんに頼りすぎてしまうことがあります。
もちろんそのような生徒さんの存在は重要です。ほかの生徒さんに教えてくれたり、レッスンを前に進めてくれたりする原動力になってくれることがあります。
ただ、そのような生徒さんに頼りすぎてしまうと、取り残されてしまう生徒さんが出てきてしまいます。
取り残される生徒さんをなるべく減らせるようにアイディアを共有できればと思います。
わかった?と聞かない
こちらから「わかった?」や「質問はある?」と聞くと、うんうんと頷いたり、「大丈夫」と答えたりすることが多いです。
原因としては
・プライドが邪魔して素直にわからないと言えない
・クラスメートのまえで質問するのが恥ずかしい
・クラスメートにできないと思われたくない
などがあります。
「わかった?」と聞く代わりに、自分がその日のレッスンで教えた内容を理解できたかを質問やアクティビティを通じて確認するようにしましょう。
たとえば・・・
「相手に何かお願いできるようにする」レッスンでは、Can you, please?やWould you?をスムーズに使用できていれば、この生徒さんはOkだなと認識することができます。
生徒さんの英語学習に対する自主性を育むために、先生に積極的に質問をすることや発言をすることの大切さを伝えることも大事です。
俯瞰してクラスを見る
英語力が高い生徒さんをクラスの基準に設定してしまうと、取り残されてしまう生徒さんが多くなってしまいます。
先生は目をその生徒さんたちだけに向けるのではなく、全体を把握できるようにしましょう。
よく発言をしてくれる生徒さんに目や注意を向けてレッスンを進めてしまいがちですが、一人一人の目を見て話す、生徒さんの名前を呼ぶ、アクティビティのやり方をわかりやすく指示するようにしましょう。
生徒さんそれぞれの個性(言語に対する興味、性格、成長速度)を理解することなどを意識しましょう。
保護者さまと目標を共有する
到達したいレベルや言語適正、言語習得に対する意欲、性格など生徒さんによって異なります。
そのため、生徒さんそして生徒さんの保護者さまとしっかり無理のない目標を設定するようにするといいです。
英語力が高い生徒さんが求める到達したいレベルを目標として設定してしまうと、取り残されてしまう生徒さんが多くなってしまいます。