レッスンの目標を設定することの大切さ
みなさんはレッスンをプランニングする際にレッスンの目標を決めていますでしょうか?
レッスンの終わりに生徒さんがどのようなことを学んで、どんなことができるようになっていてほしいか、を設定することはとても大切です。
生徒さんが英語学習において短期的・長期的な目標を達成するためにはひとつひとつの課題をクリアしていく必要があります。
そのためには一つ一つのレッスンに目的・目標が必要になってきます。
今回は、どのように目的・目標を設定するか、そのメリットをお話ししていきたいと思いますので、お付き合いいただけると幸いです。
生徒さんの短期目標と現在のレベルから逆算する
目標と現在のレベルから逆算することで、今何を学ぶ必要があるのかが明確になります。
たとえば、生徒さんは英語に苦手意識を持っているが、英検5級に挑戦したい3年生。
目標は、1か月後に自己紹介や家族のことについて話したり、他の人に質問したりできるようになりたい場合、I likeやMy family is, Are you? Do you? といったチャンクや食べ物やスポーツ、動物に関する単語が必要になってきます。
英語に苦手意識を持っていることから、どんどん新しい単語やチャンクを紹介するよりも、ひとつひとつゆっくりと導入していった方がいいでしょう。
やっぱり苦手だな→なんかできるかも!と自信を持ってもらうためです。
以上の事柄を考慮すると・・・
その日のレッスンのメイン目標では、I likeとDo you like? Yes, I do. / No, I don’t.をつかって、自分の好きなものを相手に伝える。そして相手に好きかどうかを質問する。
といった目標を設定することができます。
サブ目標として、動物に関する単語を8個覚えるといった目標を設定してもいいと思います。
メイン目標は4技能で何を行うことができるか?(遊びに誘うや道案内する)
サブ目標は文法や単語、発音など言語のシステムに関すること(過去形の用法を理解するなど)
レッスンの目標を設定することのメリット
まずひとつ目は、生徒さんが小学生~高校生の場合、保護者さまはいまお子さんがどんなことに取り組んでいるのかを把握しやすくなります。
先生としても生徒さんの学習状況をフィードバックするうえで、保護者さまがお子さんの学習内容を把握していることでコミュニケーションが円滑に進みます。
ふたつ目は、レッスンのプランニングがしやすくなります。
目標を設定した後に、じゃあ目標を達成するためならどういう練習問題やアクティビティを取り入れようか、どんな教材を使うかの選択がしやすくなります。
3つ目は、生徒さんのモチベーションを維持することができます。
適切な目標を設定し、レッスンごとの目標を生徒さんが乗り越えていくことで自信を持つことができるようになります。