レッスンのプランニングで大切なこと

生徒さんが一回の説明、一回のアクティビティだけですべてを理解し、すぐに英語を使えるようになることは稀です。

レッスン前のプランニングの段階で生徒さんがつまずきやすいポイントやその解決法を予測し、準備しておくとレッスンがスムーズに進行します。

いざそういう場面が訪れたとしても冷静に対処し、より良い理解への道筋やヒントを生徒さんに与えることができます。

リーディングのレッスン

先生が長文を事前にチェックし、生徒さんがつまずきそうな単語・熟語表現をチェックしておくといいでしょう。

ポイントとしては、文章の大枠と詳細を理解するうえで絶対に抑えておきたい単語をリストアップするようにします。

もし文章の重要個所を理解するうえで覚えておく必要がなければ、省いてもいいかもしれません。

なぜかというと、リーディングの目的は文章の趣旨を理解することだからです。

文章の中で生徒さんがわからなそうな単語が数多くある場合、テキストが生徒さんのレベルに合っていない可能性があります。

スピーキングのアクティビティ

スピーキングのゲームでは、生徒さんが間違いを恐れたり、性格がシャイだったりするためなかなか話してくれないことがあります。

レッスンを準備する段階で、生徒さんが話してくれるだろうという認識でレッスンを進めて、いざアクティビティになった途端話してくれなくなった!ということを避けるために事前のプランニングが大事になってきます。

・大勢の前で話すのは不安→ペアやグループでアクティビティを行うようにする

・どういう英語表現を使ったらいいかわからない→アクティビティの前段階で英語表現を教え、使い方を理解し、ドリル形式の問題でその使用にある程度慣れておく

・アクティビティが難しすぎるかも→そのアクティビティが今教えている生徒さんのレベルにあっているかどうか確認する

リスニングが聞き取れない

どのアクティビティやレッスンにもあてはまることですが、難しすぎたり簡単すぎたりするものは生徒さんのモチベーションが下がる原因になります。

そのためレベル感に合っているかどうかは最も大切な要素だと思います。

リスニングの速度がはやくて聞き取れない場合、速度を0.5倍にしたりすることで難易度易しくすることができます。

またリーディンレッスンのときと同様に、理解するうえでカギとなる単語の意味を事前に教えておくことで、「聞き取りは難しかったけど、大まかな内容は理解できた」と自信を得ることができます。

リスニング・リーディングでは自分のレベルより一段階上の内容を読んだり、聞いたりすることで英語力を一段階上に上げることができます。

生徒さんから受ける可能性がある質問

たとえばその日のレッスンで現在完了形を生徒さんに教え、ドリル学習で定着を図っている際にこんな質問を受けるかもしれません。

「I have studied English yesterday.」はなぜだめなんですか?と質問を受けたときに

先生「現在完了は昨日や昨年、2020年にとか特定の時間をあらわすことはできないんだよ」

そういったときにパッと答えることができるかどうか、先生の準備力が試されています。

レッスン前に文法書を確認して、自分の中で文法事項を再度明確にし、生徒さんが苦労しそうなポイントを予測することがプランニングの段階で大切です。

まとめ

事前に生徒さんがつまずきやすいポイントを予測し、その解決法を考えておくことで、レッスンで予期しなかったことが起きたときに、パニックにならずに落ち着いて対処できるようになります。