チャットGPTをレッスンに取り入れる(先生向け)

みなさんはチャットGPT(生成系AI)を使用したことがありますでしょうか?

情報が正確かどうかは疑問の余地があり、使い方に気を付けなければいけない側面もあります。

ただ言語学習の面では非常に優秀です。

今回は英会話の先生がレッスンプラン・アクティビティを考案される際に、チャットGPTを効果的に使うための方法をご紹介できればと思っています。

例文を作る

文法を教える際にその文法項目を使用した例文を紹介することもあるかと思います。

たとえば・・・

チャットGPTで「Make 10 questions with " Do you?”」と書き込むと

  1. Do you enjoy reading books?
  2. Do you have any siblings?
  3. Do you like to travel?
  4. Do you play any musical instruments?
  5. Do you have any pets?
  6. Do you prefer coffee or tea?
  7. Do you enjoy watching movies?
  8. Do you like to cook?
  9. Do you speak any other languages?
  10. Do you have a favourite hobby?

と文章が生成されます。

※もちろん先生が例文における文法の正しさを確認してから紹介したほうが確実だと思います。

アクティビティとしては・・・

・「Do you?」の質問に対して、「Yes, I do.」や「No, I don’t.」で答えるゲーム

もし、簡単すぎる場合は「What books do you like reading?」など追加の質問をすることでたくさんアウトプットしてもらうようにしましょう。

たとえば、「Do you enjoy reading books?」という質問に生徒さんが「No, I don`t.」と答えた場合

生徒さんに「What activities do you enjoy?」と質問することでアウトプットを促します。

・生徒さんたちにペアになってもらって、それぞれに5つの例文を渡します。

そしてパートナーに「Do you ?」の質問をするゲーム

コミュニケーションの方向を、「先生→生徒さん」だけでなく「生徒さん→生徒さん」にすることで

英語を間違えることに対する不安が軽減したり、ペア相手が友達だと話しやすくなり、アウトプットをしてもらいやすくなったりすることがあります。

長文を作ることができる

教科書やネットにある教材の長文だとなかなかしっくりこない場合・・・

チャットGPTでどういうテーマの文章を生成してほしいかを入力することで、オーダーメイドの長文を作成することができます。

「Short story in 30~50 words about Mary’s birthday party for CEFR A1 English learners.」

訳)「30~50字でCEFR A1レベルの英語学習者用に、メアリーの誕生日パーティーについて短いストーリー」

と入力すると、以下の文章が生成されました。

Mary's birthday party was great! We ate cake, played games, and sang "Happy Birthday." She got many presents and wore a beautiful dress. We all had fun and wished her a happy year.

ポイント

・語数を指定する

・学習者のレベルを入力する

・タイトル

語数を指定しないと、とんでもなく長い文章が生成される可能性があるので語数は指定するようにした方がいいです。

学習者のレベルを入力すると、構文や単語がそのレベルの学習者に適したものになります。

アクティビティとしては・・・

チャットGPTで「Short story for level A1 English learners in 30~50 words about Daisuke's birthday party which was not great.」と入力し、

「ダイスケ君の楽しくなかった誕生日パーティのお話」を生成します。

ペアになった生徒さんのひとりにさきほどのメアリーのお話を渡し、もうひとりにはダイスケ君のお話を渡します。

そして文章を読んでから、パートナーに自分の読んでいる話を要約して英語で伝えます。

日々のコミュニケーションでは、自分の知っていることを相手に伝える場面が多くあると思います。

そのため「何が、いつ、どこで、どんなふうに、なぜ起こったのか」を英語で伝える練習はアウトプットの良い練習になると思います。